風邪症候群の治療は、風邪症状の改善を目的とする対処療法が中心です。
発熱、咳、痰などの諸症状をいかに早く緩和するかが治療上の重要なポイントです。

ローズマリー・ベルベノンに含まれるケトン類のベルベノンには痰や鼻水などの粘液を溶解する粘液溶解作用があり、
風邪の諸症状に効果的な精油といえます。

また、ビタミンCは、風邪薬に免疫増強作用を期待して配合されます。
そして、ローズマリー・ベルベノンとビタミンCの摂取はローズマリー・ベルベノンの粘液溶解作用を増強する可能性があるのです。(大正製薬:特願平11-368773より)

 

粘液とは


消化管の内壁など常時粘液に被われた表面があり、それらを粘膜と呼んでいます。

<役割>

“物理・化学的に保護する障壁”
胃は消化液とともに粘液を分泌し、消化液から自身を保護するための胃粘液バリアを形成しています。

“ 物質輸送”
気道には粘液層があり、線毛の動きによって体外に向かって常に移動しています。鼻や口から気道に入り込んだ異物はこの粘液層によって絡めとられ、ベルトコンベアのように輸送されて排除されます。この粘液が外に出たものが痰です。

“感覚の補助”
味覚において、味覚受容細胞が化学物質を受容する仲介として粘液が利用される。ヒトの場合は唾液が舌を湿潤に保ち、溶存物質の拡散を媒介して味覚を補助している。唾液の分泌量が低下して口腔乾燥症になると、虫歯や歯周病が増加します。

 

【 粘液溶解作用のある精油 】

ローズマリー・ベルベノン以外にビタミンCと相性が良い粘液溶解作用のある精油は以下の通りです。

・セージ
・キャラウェイ
・ディル
・ヒソップ
・ヘリクリサム
・ユーカリ・ディベス
・ラベンダー・ストエカス
・ローズマリー・カンファー
・ランタナ

< 特に治りにく風邪に効果的なアロマレシピ >

ローズマリー・ベルベノン 10滴
セージ 10滴
レモングラス 10滴
ペパーミント 10滴
キャリアオイル 10ml
夕方、数滴を胸に塗布してオレンジジュースなどビタミンCが豊富なドリンクを飲む🍊🍋

ビタミンCとローズマリーの関係性はAHIS会員の皆さんは、アドバイザー応用講座で予想していた事を覚えていますか?

図の特徴は分類法。ビタミンCとローズマリー・ベルベノンは同位置にあるため、なんらかの相乗効果はある事が予想されていました。その内のひとつとして、粘液溶解作用の増強が示唆されたケースです。

ビタミンCとローズマリー【粘液溶解作用増強】