咳について

咳は肺や気道から空気を強制的に排出する呼吸器の収縮運動で、喉や気管の粘膜刺激が誘引となって起こります。
ウイルス、ほこり、煙や食べ物などの異物から呼吸器を守るための防御反応です。
1回の咳で2Kcalのエネルギーを消費するといわれていて、咳が続くとエネルギーの消耗が激しいです。

咳は気道にたまった痰を出す役割を担っています。痰は粘液に剥離した細胞などが混入したものです。

咳は症状が続く期間か痰を伴うかどうかによって原因が違ってきます
咳の多くは風邪ですが、8週間以上は特異的なので特に病院での診断が重要です。

◆3週間以上のから咳を起こす
感染症が原因の場合は、原因となった病原体に効果的な抗菌薬を使用します。咳喘息では吸入ステロイド薬や気管支拡張薬を使用します。

◆3週間以上の痰を伴う咳を起こす
長期にわたって喫煙されている方は慢性閉塞性肺疾患(COPD)である可能性が考えられます。
治療法としては、禁煙が重要で、気管支拡張薬を主に去痰薬に吸入ステロイドが処方されますが、
治療を受けている人は有病者のごく一部と言われています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

世界の死因の第4位に位置づけられている慢性閉塞性肺疾患(COPD)。COPDは喫煙が最大の発症要因で、日本人の有病率は約530万人(8.6%)と推定されています。(日本呼吸器学会調べ)
以前は「肺気腫」「慢性気管支炎」と呼ばれていた疾患概念を統一したものです。

COPDに対してのアロマの可能性

精油の中には去痰作用、鎮咳作用、気管支拡張作用のある精油があります。

◆去痰作用のある精油

ユーカリ・ラディアタ
カユプテ
シナモスマ・フラグランス
ニアウリ・シネオール
マートル・シネオール
ユーカリ・グロブルス
ラヴィンツァラ
ローズマリー・シネオール

◆鎮咳作用

サイプレス
ジンジャー
ユーカリ・ラディアタ

また、ユーカリ・ラディアタやローズマリー・シネオールを使って禁煙に成功したという報告が特許庁の電子図書館で調べる事ができます。ラヴィンツァラには気管支拡張作用があります。

◆慢性閉塞性肺疾患に対するアロマレシピ

ユーカリ・ラディアタ 20滴
ローズマリー・シネオール 10滴
サイプレス 10滴
ラヴィンツァラ 10滴
無水エタノール 20ml
精製水 30ml

午前中に部屋に香らせます。もしくは咳や痰の症状がでる時の対症療法として利用。
スプレータイプではなく、ブレンド精油として芳香浴もおすすめです😉

慢性閉塞性肺疾患(COPD)に効果的なアロマ