脂肪とは

脂肪は3大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂肪)の中でも効率の良いエネルギー源で、炭水化物も体内で脂肪に合成されます。
そして、脂肪は脂肪組織と肝臓に貯蓄されます。

胆汁と消化酵素のリパーゼによって、モノグリセリド・脂肪酸・グリセロールに分解され、肝臓でコレステロールと中性脂肪に再合成されます。

体脂肪の燃焼

体脂肪が燃焼されるとき、体内では糖質の貯蔵が枯渇しています。それによってインスリン濃度が低下し、アドレナリンが上昇します。アドレナリンは脂肪細胞に結合し、貯蔵された体脂肪の分解を促進します。
分解された脂肪は遊離脂肪酸とグリセロールになります。
遊離脂肪酸は血液中の血清アルブミンと結合して、ミトコンドリアで酸化し、エネルギーを放出します。
グリセロールは肝臓で代謝され、大部分が糖新生でブドウ糖となり、エネルギーとして利用されます。

精油の脂肪分解(溶解)作用

におい成分類ではケトン類にある、脂肪を燃焼しやすいようにしてくれる作用。この働きがある精油は下記の通りです。

ローズマリ・ベルベノン
セージ
ヒソップ
ユーカリ・ディベス
ローズマリー・カンファー
ヒマラヤスギ

脂肪分解アロマレシピ>

ヒマラヤスギ 10滴
ローズマリー・ベルベノン 10滴
ヒソップ 10滴
キャリアオイル 10ml
夕方に背中と胸の辺りに適量塗布。

※ケトン類には神経毒性があるため、妊産婦、乳幼児、高齢者やてんかん患者さんには使用できません。

 

脂肪分解はダイエットにはもろ刃の剣

脂肪分解はダイエットに有効な作用に聞こえます。しかし、「脂肪分解作用」は体脂肪の分解と同時に口から摂取した脂肪の腸からの分解・吸収力をUPもしてくれます。腸から吸収された脂肪は肝臓でコレステロールと中性脂肪に再合成されます。
代謝が高い人には脂肪が燃焼されやすいように分解してくれる働きですが、代謝が低い人には脂肪の吸収を促進してくれる働きとも言えます。

精油の脂肪分解(溶解)作用が有効な体質の人

精油の脂肪分解作用が有効な人は基本的に代謝が高い人です。
元気で活動的で男性ホルモン比率が高い人ともいます。男性ホルモンの比率が高い事も含めて以下の事が考えられます。

・白黒ハッキリつけたがる
・怒ったらなかなか許せない
・自己責任力が強い
・プライドが高い
・人を裏切らない(簡単には信用しない)
・胃が痛くなりやすい
・体が固い
・風邪やケガの治りが悪い
・人を見る目がある
・人に迷惑をかけるのを恥と思うが、実際に迷惑がかかっているかどうかは自己判断
・治りにくい冷え症、末端冷え症になりやすい

上記体質の人の脂肪分解、ダイエットに有効なレシピなのですが、上記体質の人はそもそも太りにくのでこのレシピ自体が必要になる率の方が低いと思います。

それより、疲労回復レシピとして使うと効果的です💡

むくみやすくて、冷えやすい、頼まれやすくて断れない体質の人は代謝も低く、そもそも食べるのが好きな人が多いです。
食事はそもそも脂肪の燃焼を阻害する要因です。脂肪分解作用は摂取した脂肪の腸での分解・吸収を促進し蓄積するのに貢献してしまうでしょう。

精油の薬理作用を理解して使いこなすのは、現代医学の対症療法と同じ使い方です。
アロマテラピーを根本療法として利用する場合にはその症状の原因となる体質を知る必要があります。

しかし、体質の多くは四元素説や陰陽五行などの思想や哲学の理論。
嗅覚反応分析では化学・科学・統計的手法を使って体質を体系的に学んでいきます。

まずは体験セミナーで自分の体質をチェックしてみては😄

精油の脂肪溶解(分解)作用とは

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