消化とは

食べ物に含まれる栄養素は3つの消化作用を経て分解されます。
消化には物理的消化・化学手的消化・生物的消化があります。

[物理的消化]
・歯で食べ物を噛む事
・胃や十二指腸に送り込む筋肉の動き

[化学的消化]
唾液などの消化酵素の働き

[生物学的消化]
腸内細菌が消化・吸収されなかった物を分解する働き

消化を促進する物質

物理的消化を担う胃や腸などの消化管の動きを改善させ、食べ物の排泄を促進する物質に神経伝達物質のアセチルコリンがあります。アセチルコリンは体を休めている時に分泌される物質です。アセチルコリンが分泌されると、唾液が分泌されて胃や腸などの消化管の動きが活発になります。

[アセチルコリンの働きの一部]
・胃酸分泌
・腸管運動促進
・大量の唾液
・心機能抑制

精油によってアセチルコリンの作用を強めることができれば、消化管運動を活発にする事によって消化を促進することができます。
この時に重要となる受容体としてセロトニン4受容体があります。
セロトニン4受容体は胃や大腸に多くあり、セロトニン4受容体が刺激されることによってアセチルコリンが分泌されるようになります。

消化促進作用のある精油

レモングラス
レモンバーベナ
ディル
フェンネル
バジル
タラゴン
クミン
タイム・チモール
ベルガモットミント
ネロリ
ジンジャー
ペッパー
セロリ
ニアウリ・シネオール
ベルガモット
マンダリン
レモン
ラブラドルティ

 

精油のアセチルコリンへの働き

テルペン系アルデヒド類を含むレモングラス、レモンバーベナの薬理作用は身体をリラックスさせる働きが多く、アセチルコリンの分泌を促進させている事がうかがえます。

また柑橘系の多くにはd-リモネンを含んでおり、アセチルコリンエステラーゼ抑制作用があります。アセチルコリンを分解する酵素を抑制する働きなので、必然的にアセチルコリン比率が高くなります。

<アセチルコリンの分泌がすくなくという事はホットで熱い人、
そんな元気で活動的な松岡修三さんみたいな人に有効な消化促進レシピ>
レモングラス 10滴
マンダリン 10滴
ベルガモット 10滴
レモン 10滴
キャリアオイル 10ml

光感作作用があるため、
日が沈んでから胃の周辺と腰・お腹の周辺に適量塗布。

精油のセロトニン受容体への働き

trans-アネトールを含むフェンネルやチャビコールメチルエーテルを含むバジル、タラゴンはそのにおい分子の構造式がセロトニンに似ておりセロトニン受容体を刺激する事が考えられます。セロトニン受容は全身にありますが、精油を局所的に使う事で全身のセロトニン受容体を刺激せずに、副作用が起こりにく事が考えられます。

セロトニンの分泌が少ないという事は神経伝達物質が少ないわけですから、リアクションが薄く、淡々としているタイプの人。
あまりお笑い番組が好きではないタイプなのではないでしょうか。

<そんなタイプに有効な消化促進アロマレシピは…>
・フェンネル 20滴
・バジル 10滴
・タラゴン 10滴
キャリアオイル 10ml

午後にお腹周辺に塗布。
消化促進だけでなく、普通に感受性豊かになるレシピでもあります。

生物学的消化を促進させるアロマ

生物学的消化を担う腸内細菌は、アセチルコリンの分泌が高まると逆に働きは低下します。消化器系の働きと腸内細菌の働きは相反するバランスです。腸内細菌はリラックスしている時に活動が抑制される事がわかっています。腸内細菌は体が活性化している時に活動すると考えられます。

<身体の活動が低下している、おっとりタイプの頼まれやすくて断れないタイプ人に向いている消化促進レシピ>
ニアウリ・シネオール 10滴
ペッパー 10滴
キャリアオイル 10ml
午前中に腰とお腹に適量塗布。
ぜひお試しください!

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精油の消化促進作用について

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