炎症の原因
風邪やケガなど外部からの有害な刺激の攻撃を受けると炎症がおこります。また、ストレスや疲労などによって体内でも有害な因子が産生され、炎症の原因になります。
それらは頭や関節などの痛みや感じやすいところに頭痛や関節痛として作用します。
炎症の特徴
炎症を起こしている部分では、血管が拡張し、血流が増加して血液成分が組織に漏れ出てしまいます。白血球が炎症組織へ侵入し、局所的に作られた物質による神経への刺激がおこります。炎症反応が進行する過程において、死んだ細胞や細菌は除去され、ケガした皮膚や傷ついた組織は修復され治癒していきます。
炎症には比較的早期に収まる急性炎症となかなか終息しない慢性炎症があります。
炎症のメカニズム
炎症は生体が恒常性を維持しようと異物や死んだ自分の細胞を排除しようとする反応と考えられています。
その反応には、直ちに異物を排除しようとする反応と、少し時間をかけて、異物を解析してから強力に排除しようとする反応があります。
直ちに異物を排除しようとする反応は、ヒトには存在しない細菌やウィルスの構成成分を認識するセンサーがあらかじめ体内にあり、防御反応がはじまります。
少し時間をかけて起こる反応は獲得免疫といわれ、抗体などが異物を排除する働きとして知られています。
抗炎症作用
抗炎症薬としてはステロイド系と非ステロイド系があります。ステロイド系は副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイド等のことです。
非ステロイド系はアラキドン酸から炎症物質の一つであるプロスタグランジン合成酵素を抑制する事で炎症を抑えるアスピリンなどがあります。
精油の抗炎症作用
ウィンターグリーンの主成分であるサリチル酸メチルはアスピリンと同じ体内代謝で非ステロイド系の酸性抗炎症薬と同じ作用機序で、アラキドン酸からプロスタグランジンを合成する酵素を阻害する事で炎症を抑える働きと言える。
プロスタグランジンは発熱物質で、ウィンターグリーンには薬理作用として解熱作用もあります。
ウィンターグリーンはプロスタグランジンが原因の様々な症状に効果的である事を考えると、炎症以外にも痛み、生理痛にも効果的なのも納得できます。
カモマイル・ジャーマンやタナセタム、ヤロウに含まれているカマズレンは炎症物質のヒスタミンを抑制する拮抗作用があり、
抗炎症作用があります。アレルギーやアトピー性皮膚炎に効果的です。
日本薬局方に掲載されている1,8シネオールも抗炎症作用、特に粘膜の炎症に効果的なので風邪やインフルエンザなどの感染症によって起こる炎症に有効です。1,8シネオールを含む精油はユーカリ・ラディアタ、ユーカリ・グロブルス、ラヴィンツァラ、ローズマリー・シネオール、ローレルが有名です。
◇エストロゲンの抗炎症作用
脳血管に対してエストロゲンは抗炎症作用がラットを使った実験で確認されています。脳の血管の炎症によって起こる症状の一つとして脳梗塞や中枢神経限局性血管炎などがあり、症状としてはっきりしなくとも、頭痛や時にはうつ症状にもなりえます。
うつは心の風邪と言われる事がありまが、脳の慢性炎症という説もあります。ストレスなどによって慢性的に炎症が起こると、身体は感染症にたいする防禦反応と同じように、身体を休める為にやる気を無くさせ、病原菌に栄養を与えないように食欲を低下させ、食事を食べなくても栄養不足に耐えれるように心身の活動レベルを低下して、エネルギーの消耗を防ごうとします。
エストロゲン様作用のある精油としてはクラリセージ、フェンネル、アニス、スターアニスに含まれているにおい分子がエストロゲンと分子構造が似ている為、似たような働きがあります。それ以外にもエストロゲンと化学的特徴が似ている精油は数多くあります。
そういう精油は頭痛やうつ等にも効果的と言えるかもしれません。
◇筋肉の炎症
炎症や血行不良によって筋肉への酸素供給が欠乏すると、痛覚センサーが酸欠状態を感知して痛みを感じます。そういった筋肉系の痛みに対して有効な抗炎症作用にテルペン系アルデヒド類の働きが有効と考えられます。
炎症には種類とタイミングがありますが、慢性の炎症ではなく、筋肉痛などの通常の炎症、休めば治るような炎症にはテルペン系アルデヒド類が有効と考えられます。副交感神経を優位にし、血管拡張、筋肉を弛緩し組織の損傷の回復を促してくれる事が考えられるからです。
特にテルペン系アルデヒド類を含む精油の中で抗炎症作用が優秀な精油はユーカリ・レモンとシトロネラ・ジャワ、次にリトセア、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバームなどが効果的です。
炎症別アロマレシピ
<心筋梗塞予防アロマレシピ>
ウィンターグリーン 5滴
カモマイル・ローマン 5滴
カモマイル・ジャーマン 5滴
ミルラ 5滴
キャリアオイル 10ml
寝る前に首周辺に適量塗布。またはキャリアオイルを50mlに増やしてヘッドマッサージ。
※アスピリンアレルギー、ブタクサアレルギーの人は使えません。
<アトピー性皮膚炎、花粉症対策アロマレシピ>
アカマツ・ヨーロッパ 5滴
ブラックスプルース 5滴
ジンジャー 5滴
キャリアオイル 10ml
午前中に腰とお腹に数滴塗布。
<うつ・頭痛・脳梗塞予防アロマレシピ>
フェンネル 10滴
カモマイル・ジャーマン 5滴
プチグレン 5滴
キャリアオイル 10ml
午後に下腹部(卵巣付近)、みぞおちに数滴塗布。手首でも可。
<筋肉痛・回復促進アロマレシピ>
レモンユーカリ 5滴
レモングラス 5滴
リトセア 5滴
ヒソップ 5滴
キャリアオイル 25ml
夕方に背中と痛む患部を中心にマッサージ。風呂上りが有効。
※妊産婦さん、授乳中の女性、乳幼児、てんかん患者さんは使用できません。
嗅覚反応分析は香りの特性と体質・食事・行動・運動・心理等の相関性を体系的に学んでいく学問。
自分に起こりやすい炎症タイプも香りの好みから分析できます。
自分の体質と合っている精油が知りたい方はぜひお近くの嗅覚反応分析実施店でチェックしてみては😄🎄
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嗅覚反応分析とは?
嗅覚反応分析実施店 一覧
.+’;。*嗅覚反応分析認定講座 スケジュール.+’;。
12月 7日(土)~ 12月 8日(日)嗅覚反応分析士 応用講座【熊本】会場:光の森町民センターキャロッピア
12月14日(土)~ 12月15日(日)嗅覚反応分析士 応用講座【東京】会場:ワイム貸会議室 お茶の水
12月21日(土)~ 12月22日(日)嗅覚反応分析士 基礎講座【大阪】会場:アットビジネスセンター大阪梅田
(西梅田MIDビル)
1月18日(土)~ 1月19日(日)嗅覚反応分析士 インストラクター認定講座【大阪】会場:天満ガーデン
2月15日(土)~ 2月16日(日)嗅覚反応分析士 応用講座【札幌】会場:札幌駅前ビジネススペース
3月21日~ 22日(日)嗅覚反応分析士 応用講座【金沢】会場:ITビジネスプラザ武蔵
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