人の死は避けられないもの
1人の死によって影響を受ける人は
平均30~40人とも言われています
家族、親戚、友人、職場関係の人など
多くの人が悲しみにくれるわけです
それは悲しみという感情だけとは限りません
人がひとりいなくなるという事は
職場では多大な負担がかかるもの
それによってストレスがかかり
過労死や自殺などさらなる死をも招きかねません
そんな身近な人の死から立ち直る為に
昔から死と香りとは密接な関係があったのかもしれません
『アロマテラピーのための84の精油』を参考に
死と関係のある香りをピックアップしてみました
【ローズマリー】 Rosmarinus officinalis シソ科
ギリシャ人とローマ人はこれを復活の象徴とし
生けるものにはなぐさみを
死者には平安を与える聖なる植物としてました。
神々の像をローズマリーの枝で飾り、悪霊もはらってました。
【ヤロウ】 Achillea millefolium キク科
スコットランドではお守りとして使用されていた草で
悪霊をおいはらう力があると信じられてました。
【ミルラ】 Commiphora myrrha カンラン科
エジプト人は太陽崇拝の儀式として毎日正午にたいていました。
太陽といえば昇るもの、復活する意味にもとられていて
キリスト教とも密接に関係してます
【マートル】Myrtus communis フトモモ科
ギリシャ人はこの木を愛と不死とを象徴するものとみてました
【フェンネル】Foeniulum vulgare セリ科
ローマ人はこれには悪霊をはらう力があると考えてました。
ノミをはらう効能もあると考えられていたので
イヌごやの側によく植えられてもいました
【ヒソップ】 Hyssopus officinalis シソ科
「ヒソップをもって私の罪を除いて下さい、そうすれば私はきれいになるでしょう」
旧約聖書、詩篇五一:四 ヒソップは全般的に洗浄効果があり、
神聖な寺院を洗浄しながらく聖なる植物とされてました。
【フランキンセンス】Boswellia carterii/カンラン科
エジプトでは神々への捧げものとして悪霊をはらうのに使われてました
【ゼラニウム】Pelagonium odoratissmum/フウロソウ科
何世紀もの間、人々はゼラニウムを魔除けとして家のまわりに
植えていたほどです。
【シダーウッド】Juniperus virginiana/ヒノキ科
シダーウッドのシダーは霊的なパワーを意味するもので
固い信仰のシンボルです
【サンダルウッド】Santalum album/ビャクダン科
お香の材料でおなじみのサンダルウッド
根強い人気がり、葬儀のさいにたかれます
死者の魂を自由にする力があると評判です
【サイプレス】Cupressus sempervirens/ヒノキ科
十字架がこの木でつくられたという伝説があり
一般的に死と結びつきがあると信じられています
【クミン】Cuminum cyminum/セリ科
旧約聖書の時代から珍重され、さまざまな国で供え物と
一緒に収められていました。
精油には色々な歴史や神話があります
上記の精油を芳香成分的に考えると
悪霊をはらうというよりも
残された人の精神を強壮するような
癒すような香りが多いような気もします
弔ってあげる人が元気でなければ
きっと死者も成仏できないという事でしょう