膠原病(こうげんびょう)とは
膠原病とは、全身の複数の臓器に炎症がおこり、臓器の機能障害をもたらす疾患群の総称。女性に多い疾患で遺伝的要因と環境要因が発症に関与するとされる。
ただ、「膠原病」は病名ではなく「結合組織疾患」や「リウマチ性疾患」の名称が多く用いられます。
原因としては、血液中にあるリンパ球や抗体が組織に沈着したり、組織を攻撃することで発病すると考えられており、自己免疫疾患と関連があるとされるも、完全な病態の解明はされていません。
膠原病の治療は、病気を引き起こすと考えられているリンパ球の働きを抑えたり、自己抗体が作られるのを抑えるために、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)や免疫抑制薬が用いられいます。
免疫抑制のアロマ
精油の芳香成分類の1つであるモノテルペン炭化水素類の作用に「コーチゾン様作用」がある。
コーチゾン様作用とは、膠原病などの副腎皮質ホルモンのコーチゾンが分泌された時と同じ状態にさせる作用です。このコーチゾン様作用がある精油は、アカマツ・ヨーロッパとブラックスプルースです。
マツ科 蒸留部位/針葉
主要成分
[モノテルペン炭化水素類]
α-ピネン 25~60%
β-ピネン 3~20%
リモネン ~25%
δ-3-カレン ~15%
テルピノレン ~10%
β-ミルセン ~10%
精油の中では数少ないコーチゾン様作用のある精油。天然のステロイドとして使用される事が多く、アレルギー疾患への使用で重宝される。他にも鼻炎、冷え症、むくみ、無気力など運動しなくなった現代社会では使い勝手の良い精油ともいます。
マツ科 蒸留部位/針葉
主要成分
[モノテルペン炭化水素類]
β-ピネン ~30%
カンフェン ~25%
α-ピネン 10~20%
リモネン ~15%
δ-3-カレン ~10%
[エステル類]
酢酸ボルニル 20~40%
アカマツ・ヨーロッパと同じくマツ科の植物の針葉から抽出される精油で数少ないコーチゾン様作用のある精油。アカマツ・ヨーロッパとセットで使われう事が多いが、どちらか1つだけでも良い。
アカマツ・ヨーロッパと使い方は似ているが忘れっぽい方や人見知りする方はこちらの精油がおすすめ。
<膠原病におすすめのアロマレシピ>
ブラックスプルース 10滴
ローレル 10滴
キャリアオイル 8ml(合計10ml 精油20%濃度)午前中に数滴を腰とお腹に塗布。また根菜類や豚肉などを意識的に摂食。豚汁などがおすすめです。