虫歯という感染症
むし歯は「ミュータンス菌」などの細菌などによっておこる、ある種の感染症です。
感染症なら、口腔内を徹底的に除菌すればむし歯にはならないのかというと、そういう簡単な話ではないようです。
なぜなら、口にはカビの発生などを予防する有用な菌もいるからです。
むし歯菌は砂糖をつかって、ネバネバ物質を作り出します。
ネバネバ物質は歯の表面にくっつき、むし歯菌のすみかになります。
こうしてネバネバ物質をすみかに増殖した細菌のかたまりを「歯垢(プラーク)」といいます。
むし歯菌は歯垢の中で砂糖や炭水化物を分解して、酸をつくります。
この酸が歯の表面のエナメル質、そして中の象牙質までとかしてしまうのです。
むし歯に対する強力な武器
歯を構成するのはカルシウムやリンです。酸によってカルシウムやリンが溶けだして、むし歯となります。
食事によって酸性に傾いた口内は、食後、唾液によって中性にもどります。
唾液の中にはカルシウムやリンが含まれており、歯のとけた部分を修復します。また、抗菌物質も含んでいます。
カルシウムとリンに加えてフッ素が口内にあると、歯の再石灰化はうながされます。
さらに、フッ素は酸に対して歯を強い構造にしてくれます。
フッ素配合の歯磨き粉を使う場合は、うがいの回数や水の量は少なめにし、フッ素が口に残るようにすると効果的です!
むし歯菌をキシリトールで兵糧攻め
キシリトールは、甘味料ですが糖類ではなく、糖アルコールです。むし歯菌は砂糖を取り込んで、酸を排出します。
キシリトールは取り込んでも、キシリトールとして排出します。
何も変わらないのですが、むし歯菌としては『取り込んで⇒排出する』というエネルギーを浪費しているのです。
製品に含まれる甘味料のうち、50%以上がキシリトールであり、むし歯菌の原因となる糖類を含まない製品を摂取しつづける習慣はむし歯予防に有効と言われています。
摂取量の目安は、1日6~7gのキシリトールを3ヶ月程度。
その理由は、むし歯菌のエネルギー浪費によって、細菌の活動性が弱まるからという事です。
実際に、キシリトールの摂取の習慣化でむし歯をつくるミュータンス菌が減っているという実験結果もあります。
キシリトールは甘さもあるので、唾液の分泌をうながすという利点もあります。
むし歯になる食習慣
むし歯予防には噛むことが大切です。かむことで、唾液がよく出て、歯がこすれ合い、口の中の筋肉が動くことで、歯垢もつきにくくなります。逆に、食後も間食をして、ダラダラと食べつづけると、むし歯菌にネバネバ物質を作らせたり、酸をつくらせることになり、むし歯になりやすくなります。
睡眠中は唾液の量が減るので、寝る前の食事を止めるだけでもむし歯予防になります。
間食を減らすアロマでむし歯予防
ヒトは血糖値が上がればお腹いっぱいに、血糖値が下がればお腹が空いたと感じます。
ただし、急激に血糖値が上がると、体は上がった血糖値を下げようとして血糖値が一気に下がり、さらに空腹感が増します。
炭水化物を中心とした食事では、食後に間食しやすくなります。
食事のバランスを整える事も大時ですが、今回は血糖値を維持して食欲を抑制、間食を減らす可能性のあるアロマレシピです。
アカマツ・ヨーロッパ 20滴
ブラックスプルース 20滴
キャリアオイル 8ml
午前中に数滴を血糖値のコントロールに関わる副腎付近(腰上)、腰あたりに塗布します。
また、間食の多いヒトはお風呂タイムに唾を出す、唾吐きセラピーやチョコ好きの方はチョコを食べる量を変えずに、
食べる時間を午前中にするだけで、結果、間食を減らせたりという報告がAHIS会員の間から上がっています。
ティートゥリーやローレルを歯磨き粉に1滴以下の量をつけて歯磨きするのもむし歯菌に対して効果的です。
ぜひお試しください😉♪